再会。のつづき…會津八一記念博物館

白隠さんを見たあと、記念館の中を見て歩く。イタリアの美術館のように、建物自体がどこもかしこもアート。装飾のモチーフやデザインすべてに意味が込められていてロマンがいっぱい。それに展示室以外の至る所に素敵な美術作品があって驚く。一番感動したのはこれ↑。横山大観と下村観山の「明暗」。直径445cmだって。デカイッ!元図書館だったこの建物の正面入口から2階の図書室へ上がる階段の正面踊り場に掲げられている。明暗の意味は“無知蒙昧の暗い世界から、読書を通して明るい世界へと進んで行く”というもの。これが入口から歩みを進めていくと暗い部分から明るい世界が徐々に見えてくるというニクイ演出になっている。やるな〜。…と、2階の常設展に辿り着くまでに感嘆し通し。

ようやく2階展示室へ入って、これまたびっくり。ひろ〜い空間に間接照明で中国の古い焼き物やアイヌ民族の装束、日本の書や、古代の武器、インドの仏像など、なんでもかんでもある、という感じ。弥生時代とか縄文時代とか好きだから、見ていてとても面白かった。でも、この部屋が一番素敵だったな。

しかし、さすが大隈家はいいものたくさん持ってるな〜と、偉大な力を感じずにはいられない早稲田一帯でした。

アトリエ小びん

フリーランスのグラフィックデザイナー、アトリエ小びんのウェブサイトです。