雨の哲学堂、動物霊園にて

離れ難くずっと手元に置いていた愛犬サブの遺骨を、亡くなって11年目の命日である今日動物霊園に埋葬した。台風が猛然と向かう雨脚の強い中にもかかわらず、ペットとのお別れに来た人は多かった。愛しいペットを亡くしたばかりの生々しい悲しみに暮れる人たちを見たら、忘れていたサブが死んだ朝のショックを少し思い出した。色んなことがあった時に、老体にむち打ってそばで私たち家族を支えてくれたサブの存在はとても大きかった。それだけに、自然に帰してあげるのがすっかり遅くなってしまった。10年経ってようやく、お互い自由になろうというお別れができた気がする。そいでもってご足労をおかけしたaoi姉さん、ありがとうございました。

アトリエ小びん

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