「ゲド戦記」
言わんとするメッセージは、セリフで具体的に出てくるためよくわかるのだが、ストーリー自体に、腑に落ちない点や、 設定、話の展開に疑問が残る点が多々あり、 見終わってみて、非常にすっきりせず、 言いたいことと、やってることが一致していないように感じた。 説明が決定的に不足しているのか・・・?
大きな謎を挙げれば、まず、最初に起きる事件。 心の闇に操られたからって、 やりっ放しであそこまで話が進んでいいものか? それと、ハイタカとアレンが町を歩きながら見せる 話の前段と、後半の戦いの意味とが繋がらない気がする。そして、 規模の大きいテーマの割に、戦いは非常にコンパクトだったし、敵を倒すために重要な「 真の名」と、竜についてが不可解。子どもには難しい映画だと思う。子どもに聞かれても、私は説明できない。
歌のテルーの声をやった新人さんの歌声は、特徴があってすごく素敵。ただ、 草原で歌うテルーの姿と、その歌い方とが違和感を感じた。私のイメージとしてはもっと朴訥とした感じが合うのではないかと思った。声のキャストは私的には全体的に良かったと思います。
おそらく世の中的に厳しい批評が多い出だしとなったと思うけれど、まだ始まったばかり。今後を期待したい。
ゲド戦記〜かつて人と竜はひとつだった。〜
製作:2006、日本、東宝
監督:宮崎吾朗
原作:アーシュラ・K.ル=グウィン
声の出演:岡田准一、 手嶌葵 、 香川照之、菅原文太
0コメント