「007 カジノ・ロワイヤル」

007が誕生するまでのボンドのエピソード。いわゆる「ジェイムズ・ボンド」らしさがまだ定着していないボンドは、まだ甘い男というよりはストイックで、任務にも失敗するし、危ういし、女に本気で恋をしてしまうし、辞表を書くし…と、「一人の男の揺れ動く感情」を感じさせてくれたのでとても新鮮だった。その役柄にダニエル・クレイグはとても合っていたと思うし鍛えられた体は見事!拷問シーンでは全裸が見られるが、これが笑える。理由は見てのお楽しみだけど。そして、なかなか決まらなかったボンド・ガール、ヴェスパーを演じたエヴァ・グリーンはこれまでの中でも、最高に知的でクールで美しく、可憐なイイ女だったように思う。

カジノ・ロワイヤルの舞台がモンテネグロなのだが、実際のモンテネグロとは似ても似つかないらしく、本国では笑いが起こるらしい。けど、それぞれの舞台は豪華で見応えがあるし、冒頭から一気に引き込まれるテロリストの逃走シーンはスゴイ迫力だし、終わるのか?終わるのか?と思わせつつ、どんでん返しが繰り返されたり、とても楽しくてあっという間だった。

「007/カジノ・ロワイヤル」007 CASINO ROYALE(2006)

監督:マーティン・キャンベル

原作:イアン・フレミング

出演:ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン、マッツ・ミケルセン、ジュディ・デンチ、ジェフリー・ライト、ジャンカルロ・ジャンニー

アトリエ小びん

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