グッドデザインプレゼンテーション2007

デザインイベント初日を覗きに東京ビッグサイトへ。

aoi姉さんとの待合せよりだいぶ早く到着したところに、ビアガーデンを見つけてしまう。姉さんにビールを飲んで良し、とメールにて許可をもらうが合流までガマン。合流後、夕暮れの海風に吹かれながらビール。すっかり落ち着いたところでようやく会場へ。

平日にも関わらず既に結構な人出。目に見えない程小さなものから、大規模な都市づくりまで、「グッドデザイン賞」にノミネートされている幅広い分野のデザインというデザインが、展示されていた。世の中デザインの海だ!と改めて思った。

あまり時間がなくて(だったらビールなんか飲んでる場合じゃないんだ!)駆け足だったので、ごく一部しか見れなかったのが残念。全部で2500点もの展示があったようで、ゆっくり回ればかなり見応えがあったと思う。見るだけでなく、実際に触ったり、操作したりして、優れたデザインを体感しながら、面白いものを見つけたり、未来を想像してみたりできるんだもの。

時間のない私たちは見るブースを絞った。まずは「文具、オフィス雑貨・家具等」。ボールペン、印鑑、電卓など、シンプルな文具をよくもまあ、どこまでも工夫できるものだなと感心するものばかり。需要を無理矢理掘り起こして開発したように思われるものもあるけど、それでもちゃんと 使いやすくはできているし、商品になっているということは「こんなの待ってた!」という人が世の中に確かにいるのだろう。

興味を引いたのは永遠の名作“ゼムクリップ”を使ったプレゼンテーション。究極のデザインであるこのクリップの仕組みをうまく利用して、社会から無駄を除き、もっと効率的なやさしいデザインを様々な分野で提案していきたい、というものだった。

そして以前から探している、長時間座って疲れない「仕事イス」。これを機会に良い椅子と巡り会いたい一心で、展示されていたオフィスチェアの数々に、可能な限り座りまくってみた。そして、お気に入りを見つけた。イトーキのオンナノシゴトノイス。名前の通り、女性のために考えられた椅子。そうだ!女と男では骨格も筋肉のつき方も、身体の仕組みも違うんだ!座った時にしっくり来た、ような気がする。それより、足むくみ防止機能にやられた。欲しいけど、もうちょっと頑張って働かないとな。

次に見に行ったブースは我々の仕事内容に密接した「デジタルメディア・ソフトウェア」「コミュニケーションデザイン」。普段東京では目にする機会のない、ローカルでのみ展開されたおもしろい広告の仕掛けや、ブランディング、ユニバーサルデザインを提案し たものが興味深かった。けど基本的には“べ、べ、勉強になりますっ!”という感じで、他のブースとは違う緊張感と刺激と、ちょっとした焦りみたいなものを 感じさせられました。

あと、好奇心をくすぐられたのはウィルコムのブース。かわいらしいクマ型の壁に覆われたブースには入ることができない。できないけど、その中には未来の可愛いデジタルモバイル機器が並んでいて、手が届きそう。それが逆に近い未来に実現する秘密の計画のようで期待感でワクワクした。ウィルコムが提案する、人にやさしいphsが広く活用される日が、早くやって来るといいなとホントに思う。

合間合間によく気になって覗いたのが、お風呂やトイレ、キッチン周りなどのブース。やはり最新の、使いやすく綺麗な水回りには憧れるし興味がある。これは子供用のトイレ。スゴく可愛かったので思わず。ここで、門前仲町祭りの飲み仲間と偶然バッタリ!

会場奥では、デザイナー30名で構成された“GINGER CHEWPETS”のライブが。スカバンドという感じ?このライブのせいか会場全体が活気があって盛り上がって楽しかった。

駆け足で見たものの、けっこう刺激をもらって充実した1時間半でした。

アトリエ小びん

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