モンゴル音楽祭2007

馬頭琴を習っているmamaruちゃんのママ、木の葉さんにお誘いいただき、馬頭琴の先生も出演されるという「モンゴル音楽祭2007」に行って来た。前回見た馬頭琴のチャリティコンサートとは全く違って、馬頭琴やホーミーで演奏する伝統的な音楽の他に、モンゴルで活躍するバイオリニストやオペラ歌手、舞踏やポップスシンガーなど、バラエティ豊かな音楽が聴けるイベントだった。

ダントツで衝撃を受けたのは笛で見せてもらった息継ぎをしない「循環呼吸」での演奏。この奏法は今ではヨーロッパなどでもサックスやフルートなどでも用いられるけれど、発祥はモンゴルの笛で、馬頭琴と合奏する際に音を途切れさせないために開発されたのだそう。それにしても信じられないのだ。本当にずっと音が続いているのだ。しかもちゃんと強弱がついて。吸いながら吐くって一体どうやって…?!同時に二つの音を出すホーミーって歌唱法もそうだけど、モンゴル人てとてつもない身体技に挑戦するところがすごいな。普通、やってみようかな?なんて思わないもんな。

そして次に驚いたのが、モンゴル人のフィーバーぶり。恐らくイベントに来ていた8割くらいが在日のモンゴル人だったと思う。お相撲さんもたくさん来ていた。両国にこんなにたくさんモンゴル人力士がいるなんて!ってのもビックリだったけど。その人たちが、撮影禁止だって再三言われてるのに、興奮したら関係なくなっちゃうみたいで、フラッシュたきまくりのシャッター切りまくり。しかも立ち上がって踊るわ叫ぶわ、感情を抑えずに奔放に楽しむ姿勢が、個人的には好感が持てたけど、寒い国で大人しい国民性なのかと思ってたから意外だった。

近頃、色んな意味で注目されることの多いモンゴルだけど、なかなか身近に感じることはできない。そんな中、聞く機会も見る機会も、知る機会もなかったであろうモンゴルのいろんなアーティストが見られて、貴重で面白いコンサートでした。

アトリエ小びん

フリーランスのグラフィックデザイナー、アトリエ小びんのウェブサイトです。