ALWAYS〜続・三丁目の夕日〜

前作よりも、私はずっと好きだ。

前作は、舞台背景を説明する上でも必要だったんだと思うけど、集団疎開で出て来たろくちゃんの話や、一平が友達と本当の親を捜そうとに遠くまで出かける話や、淳之介と茶川さんとの愛情の話などなど…泣かされるような重い出来事がいくつもあったので、もともと漫画で読んでいたせいもあってか、漫画では何話にも分けてあるものを、強引に詰め込んで泣かせようとしてる気がして個人的には100%好感をもっていたわけじゃなかったんだけど(その割に泣いた)、今回は茶川さんの重い話がメインになっているものの、他の色々な要素が程々にバランスよく盛り込まれ、下町人情のドタバタのやりとりで笑えるところが多く、とても楽しかった。

喜怒哀楽の激しい下町のオヤジ、堤真一と、前作よりさらに輪をかけて頼りなくなったような吉岡くん演ずる茶川さんが最高。それと、今回初登場のろくちゃんの幼なじみの青年が、まるで俳優とは思えないようなリアルな田舎者っぷりで面白い。そして、個人的に一番グッと来たのは、父親の事業の失敗でしばらく鈴木家に預けられていた一平の親戚の女の子が、仕事が見つかったと言って迎えに来た父親と、家を出て行くところ。ここは泣けた。

やっぱりあったかい映画には変わりないし、相変わらずCGは凄い。

なにしろ、日本橋がまるで当時の風景が蘇ったように再現されている。あの上に首都高速を通すなんて、なんてことをしちゃったんだろう…と今の風景を思うと改めてがっかりしてしまう程、立派な日本橋が映画の中では見ることができる。

それにしても、吉岡くんの髪のボリュームはスゴいな〜〜〜〜。

アトリエ小びん

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