上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展

今から120年以上も前にウィーンに生まれ、日本人の夫と共に一生涯デザイナーとして活躍し続けた一人の女性。

その時代、彼女の生き方は特異だったろうし、戦禍の中も海を渡って創作を続けたことは壮絶だったのではないだろうか。

しかし、良い意味で、彼女の作品にはそんな雰囲気が感じられない。

様々なモチーフが彼女のフィルターを通し、可愛く自由に個性的に表現されており、その世界観を彼女自身が心から楽しんでいるように感じられる。

それが見ている方にも伝播するようで、なんだか幸せな気分になれるのだ♪

そこが彼女の作品の一番の魅力なのではないかな。

生涯を終えるまで、日本のデザイン界に貢献してくれたことに深く感謝です。

美術館の中庭に出ると、そこにはバラが咲き誇り、新緑も鮮やか。リチ展にぴったりの幸せな風景が広がっていました。

アトリエ小びん

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