「真昼ノ星空」
全体の印象。湿り気があって生っぽい。 透明。心地よい静けさ。胸がせつなくなる。 登場人物の透明感と、沖縄の空気感が気持ちよくて、 全体的に、とってもきれいな話ではあるんだけど、 ちょいちょいオカシなシーンがあって(特に王の妄想シーン。笑える) それはあえてそうしてはいるんだろうけど、 私にとっては、その都度せっかく浸ってた湿り気のある静かな気持ちから、 能天気な世界に引っ張りだされて、あんまり浸りきれなかった。 各人物の心の変化がすごくデリケートで微妙なので 映画の中を流れて行く雰囲気や空気はとても重要だと思うのだが・・・。 それとも、そういう違和感のあるシーンをスパイスにして 見飽きないように計算してるのか・・・? その辺がよくわからなかった。
さすが、鈴木京香は演技のせいもあってか、 人物背景とキャラクターともに深い事情を感じ取れたが、 王力宏のキャラクターがさわやか過ぎて、 彼の人物背景と釣り合っていないように思えた。セリフを丸暗記したと言うから、セリフ表現に深みが出なかったせいかもしれない。
でも、とてもハンサムで賢いアイドルを知って良かった。
真昼ノ星空〜愛したときに、あなたはいない。〜
製作:2004、日本
監督:中川陽介
出演:鈴木京香、ワン・リーホン、香椎由宇
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