1年前のスペインが蘇る。

去年の5月にスペイン旅行したとき、スーパーで見つけて買って来たリゾットのレトルト。お湯に入れて煮込み、お好みでパルミジャーノをかければ出来上がり、というフリーズドライ的なもの。賞味期限がいい加減危なくなって来たので、作ってみた。炊く前のお米のような状態のものがただ袋に無造作に入っているが、そのお米にチーズがしみ込んでいるのか、異様に黄土色である。煮込んでいてもその色は変わらないのであまり見た目は美味しそうでない。しかし、グツグツしてくるにつれ、チーズのとろみが出て来て、変な黄土色に好感が出てくる。12分で出来上がり、的なことがイタリア語で書いてあるが、12分では全然堅い。結局20分強かき混ぜながら煮込んだところで、通常のリゾット的なものになった。しかし黄土色のとろみのあるお米は、あまりに殺風景だったので、アスパラとトマトでデコレーション。ちょっとは美味しそうに見えるかな?肝心の味は…50点…。到底、1年前のスペインの味を再現できるようなものではなかったけれど、楽しい旅のことを思い起こしながら渋々食べる即席リゾット、気分は悪くなかったな。

アトリエ小びん

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